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戦後日本の歴史教育には相当問題がありますね。戦後というよりも、ここ10年というべきかもしれませんが。

藤原: 終始一貫「屈辱の歴史観」だったですからね。

日本の歴史や文化が軽視されて、最も顕著に出てくるマイナス面は「大局観の欠如」だと思います。

個人でも企業でも国でも、ローカルで短期的な問題には、論理的思考合理精神で対処できます。

ところが、大局観長期的視野ということになると、どうしても歴史や文化といったバックグラウンドが必要になってくる。

つまり地に足のついた愛国精神ですね。

これが決定的に欠けてしまったのが戦後で、この10年はとくにひどい。

10年前といえば戦前の世代がちょうど引退した時期に重なっており、これもあながち偶然ではありません。 

国は、そのような大局観を持った本当の意味のエリートが最低でも1000人くらいはいないともたない。

いまのエリートと呼ばれる人たちはみんな偏差値エリート。

卓越した判断力で国民を引っ張り、いざとなれば国家に命を投げ出してもいい…というのが本当のエリートです。

そんな真のエリートを早く作らないと日本を立て直すことはできないと思います。

エリートなき民主主義は衆愚政治につながり、結果として国を滅ぼします。

――しかし現状の日本では、そのようなエリートをつくることは、国民の嫉妬心が許しませんね。

藤原: おっしゃる通りで困ったものです。

悪しき平等主義がはびこった結果ですね。

もちろん基本的人権は平等ですが、一方で人間の能力差は認めていかなければならない。

能力的に「すごい人たち」を国家の責任で徹底的に鍛えていくのです。

たとえばイギリスでは、将来を担う人材は12歳くらいからパブリックスクールに入れて、学問とスポーツで徹底的に鍛えます。

そしてことあるごとに「おまえたちは命を懸けてイギリス国民をリードするんだ」とたたき込まれる。 

翻(ひるがえ)って日本の政治家や官僚といった偏差値エリートたちは、そのような愛国心とは無縁な教育を受けてきたので、国家のことなど何にも考えてない。

立身出世や利害得失に汲々(きゅうきゅう)となるばかりです。

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